ご挨拶
greeting
当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。当院が川崎市高津区で診療を始めてから、早いもので15年が過ぎました。その間に、訪問診療をめぐる環境は大きく変化し、とくに2020年以降、医療機関や高齢者介護の現場はコロナ禍の影響を受け、医療や介護を行う現場は混乱をきたしましたが、皆の力でそれを乗り越えて参りました。
訪問診療は、原則として通院が困難な患者さんが受ける医療であり、介護保険によるサービスも利用します。医療の提供場所は、個人宅や施設になりますが、患者さんやご家族が無理することのないよう地域ぐるみの医療をおこなうためには、介護、看護、福祉、それに行政などさまざまな職種の協力が不可欠です。さらに、病院と同等の医療を提供するためのさまざまな工夫も必要であり、当院ではそのための臨床研究や啓蒙のための出版関連事業にも力を入れております。
実際に行う医療では、慢性疾患や各種のがんを有する方が対象ですが、このような疾患の療養や治療するためには、病院との連携(これを病診連携といいます)も視野に入れたものでなくてはなりません。在宅で行われる医療は「ケア」だけではなく、場合によっては「キュア」(救命する)も必要なのです。したがって、在宅医療単独で診療が完結するものではなく、さまざまな選択肢を考えながら、患者さんやご家族にとって最良の医療が提供できればと考えています。
また当院は、介護や看護サービスを同時に提供できるように、ケアプランを作成する居宅介護支援部門、訪問看護部門、訪問リハビリテーション事業所などを併設した診療所となっております。さらに、同様のサービスが他の地域でも受けられるように、川崎市麻生区にも「虹ヶ丘クリニック」を開設して連携強化を図っております。今後も、より地域に根ざした診療所をめざし、皆様のご期待に添えるよう努力を重ねていく所存です。職員一同よろしくお願い申し上げます。
令和6年4月
川崎高津診療所 院長
松井 英男
院長略歴
慶應義塾大学医学部卒業 |
国立病院機構東京医療センター(旧国立東京第二病院) |
米国テネシー大学ヘルスサイエンスセンター(UTHSC) |
米国退役軍人医療センター(VAMC) |
藤田医科大学病院(旧藤田保健衛生大学病院) |
永寿総合病院 |
東海大学医学部付属病院 |